「ウェブアクセシビリティ」って聞いたことありますか?

Webサイトを運営していると、「ウェブアクセシビリティ」という言葉を耳にすることがあります。
でも、「なんとなく聞いたことはあるけど、よくわからない」「専門的な話でしょ?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

実はウェブアクセシビリティは、これからサイトを作る人にも、すでにサイトを運用している人にも、とても大切な考え方です。
この記事では、Web初心者の方にもわかるように、「ウェブアクセシビリティとは何か?」「なぜ必要なのか?」をやさしく解説していきます。

毎年5月の第3木曜日は「Global Accessibility Awareness Day(GAAD/ギャード)」。
世界中でデジタル領域のアクセシビリティに目を向ける大切な一日です。2025年は5月15日(木)にあたります。
(参照:https://www.gaad.jp/
GAADは、Webサイトやアプリ、ソフトウェアなど、誰もが使いやすくアクセスできるデジタル環境の実現を目指して設けられた啓発デー。視覚・聴覚・身体機能など、さまざまなユーザーの特性に配慮することで、情報を平等に届けることができます。
今回は、GAADにあわせ、Webアクセシビリティに関する基礎や、実際に取り組むためのヒントをご紹介します。


ウェブアクセシビリティって何?

「ウェブアクセシビリティ」とは、Webサイトをすべての人が"アクセスしやすい・使いやすい”状態にすることを指します。
ここでいう「すべての人」とは、次のようなさまざまな人や、そうでない人を含みます。

  • 視覚や聴覚に障がいのある人
  • 色覚に特徴のある人
  • 高齢の方
  • スマホで片手しか使えない人
  • 通信環境が不安定な人
  • マウスが使えない人 など

つまりウェブアクセシビリティとは、年齢・環境・身体の状態に関わらず、誰にとってもやさしいWebサイトを作るための設計と言えるのです。

ウェブアクセシビリティについてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
Webアクセシビリティって何?


ウェブアクセシビリティが大切な3つの理由

1. 多くの人にとって“使えるサイト”になる
インターネットは、日々多種多様な人たちが使っています。
もしあなたのサイトが「読みづらい」「操作できない」と感じさせてしまったら、せっかくの情報やサービスが届かなくなってしまうかもしれません。
ウェブアクセシビリティを意識することで、より多くの人があなたのサイトを“正しく、快適に”使えるようになります。

2. 検索エンジンにも“やさしい”サイトに
Googleなどの検索エンジンは、サイトの構造やコンテンツの整理状況を重視します。
見出しの使い方や画像の代替テキスト、リンクの文言など、ウェブアクセシビリティ対応とSEO対策は重なる部分が多く、結果として検索順位の改善にもつながります。

3. 将来的に「やっていて当たり前」に
すでに国や自治体のWebサイトでは、法律やガイドライン(例:JIS X 8341-3)によりウェブアクセシビリティ対応が義務化されています。
今後、民間企業や中小規模のサイトでも、「誰でも使える」ことが信頼やブランドの条件になってくるでしょう。


見る人を困らせてしまうウェブサイトの例

連絡手段が1つしか記載されていない どれがボタンか分かりにくい スマートフォンもパソコンサイトが表示される 背景と文字の色差が低く読みづらい ページが複雑で欲しい情報を探しにくい 次に起こることが分かりにくい フォーム入力がしにくくストレス 画像や動画、イラストだけて説明する

これからサイトを作る方へ:最初から意識するとラク!

サイトは一度公開すると、あとから大きく修正するのが大変になることがあります。
ウェブアクセシビリティは、最初の設計段階で取り入れておく方がコストも手間も抑えられます

たとえば次のような工夫があります。

  • 十分な文字サイズ(最低16px以上が推奨)
  • 色の組み合わせに配慮(白×薄いグレーなどは避ける)
  • 画像にはalt属性(代替テキスト)を入れる
  • ボタンやリンクにわかりやすい名前をつける(「こちら」だけではなく「お問い合わせはこちら」など)
  • キーボード操作だけでも利用できる構造にする

これらは見た目を大きく変えることなく、誰にとっても使いやすいサイトに近づけるポイントです。

参考:ついに施行開始!Webアクセシビリティを向上させるには何に気をつけたらいいの?


すでにサイトを運営している方へ:見直しのチャンスです

「昔に作ったまま」「デザインやコンテンツはよく見ているけど、使いやすさは気にしてなかった」…そんな方も多いはず。
今のタイミングで、一度サイトをウェブアクセシビリティの視点で見直してみるのはいかがでしょうか。

【チェックのヒント】

  • 色のコントラストは十分か?(背景と文字の明度差)
  • alt属性が正しく設定されているか?
  • 見出しタグが論理的に使われているか?(h1→h2→h3の順)
  • マウスが使えない状態でも操作できるか?
  • テキストリンクは「何のページに行くか」がわかるか?

まとめ:ウェブアクセシビリティは“やさしさ”の設計

ウェブアクセシビリティは、特別な人のための特別な対応ではありません。
むしろ、誰もが安心して使えるWebサイトを作るための、これからの「基本」です。

自分のWebサイトを見て、「これ、見づらい人がいるかも」「操作しづらいかも」と感じたら、それは改善のチャンス。ウェブアクセシビリティに配慮することは、訪れたすべての人への“おもてなし”にもなります。

スワールコミュニケーションズでは、ウェブアクセシビリティを意識したサイトづくりをご提案してまいります。
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