Yahoo!ディスプレイ広告のコンバージョン計測方法の刷新について解説してみた
こんにちは。
Webアナリストの安田です。
6月14日にYahoo!ディスプレイ広告(YDN)のコンバージョン計測機能が刷新されたとアナウンスがありました。
今回の計測機能の刷新はどういうことなのかを解説したいと思います。
YDNのコンバージョン計測方法の刷新
結論からいうと「クロスデバイストラッキングが可能になった」という事です。
従来の計測方法は「Cookie情報」を用いた計測方法でした。 6月14日以降は「Cookie情報」と「ログイン情報」の両方を用いた計測方法になりました。
Cookie情報とはウェブブラウザ上の来歴情報のようなものなのですが、例えばインターネット上で会員登録を行った際に会員登録情報って保持されてますよね? 毎回氏名や住所、電話番号等を入力しなくても良いのは「Cookie情報」のおかげなのです。
Cookie情報は各デバイス(PC、スマートフォンなど)のハードディスクに保存される仕組みなので、デバイスが異なると同じ利用者として認識出来ないんですね。
従来の問題点
スマートフォンで見たインターネット広告をクリックして商品情報を確認 ↓ その場では購入せずに離脱 ↓ 自宅に帰りスマートフォンで見ていたサイトを検索し商品を購入
このような購入プロセスはよくあることだと思います。
従来のコンバージョン計測方法の場合、広告効果は計上されず、広告はクリックされたけど購入までは行かなかったね。と判断されてしまいがちです。 しかし本来はスマートフォンで広告をクリックして商品を見たことが起点になっているので購入に至った影響度は大きいと言えます。 今回の機能の刷新でログイン情報も紐付かれることになったので例えば自宅のPCとお手持ちのスマートフォンが同じYahoo!アカウントでログインしている場合はきちんと広告効果として計上されます。 クロスしたデバイスの効果を計上出来るようになったという事です。
まとめ
Googleは先行して実装されていた機能ですのでYahoo!もようやく追いついた という感じでしょうか。 スマートフォンの利用率が年々増加していますので複数デバイスを購入プロセスとして考えるのは当然のことだと思います。 各集客施策に対してきちんと評価が出来るように、これからも機能の刷新を続けていただきたいですね。 今回の機能の刷新に関してはYahoo!の公式ポータルにて詳しく解説されていますのでこちらをご覧ください。 それでは、また会いましょう!